新規事業として、サービスを立ち上げる際に、会員・ユーザーを集めるビジネスモデルを志向した場合、ターゲットとする市場マーケットのニーズの有無を判断するために、テストマーケティングの立ち位置として、無料で利用できるサービスを展開する事は多くあります。
ただ、ニーズが多分にあると思っていたサービスにおいても、なかなか会員やユーザーが集まらない、または会員数・ユーザー数の伸び悩みがあり苦戦する場合も多々あります。

INDEX
無料で提供すればユーザーは集まる?
業態にもよりますが、通常、何かのサービスを利用するのであればお金(対価)を支払って利用するのが基本的な考え方でもあるため、無料でサービスが利用できるなら会員・ユーザーが集まるだろうと考えるのが一般的です。
ただ、特にインターネット系のサービスであると、スマホの普及に伴い、アプリの利用者も増加している事から、ユーザーからすると無料で利用できる事が当たり前の感覚となっています。
その事から、いくら無料でサービスを利用出来たとしても、ユーザーにとっては「使う価値のあるものなのかどうか」というハードルを越えていかなければ、無料であったとしても離脱が起き、また利用すらもしてもらえない状況が発生してしまいます。
どうすればユーザーを集める事ができるのか
ユーザーにとっては、「使う価値のあるものなのか」という基準が存在しています。
ユーザーが集まらない要因を考えていくにあたり、競合サービスと比較して「差別化要素がない、若しくは差別化ポイントが弱い」などと考える事は多々あります。
ですが、それは国内の中でも有数なサービスになってからの観点であり、特にスタートアップやアーリーステージの段階においては競合の問題よりも、自社サービスの「価値」の創出が出来ていない、言わば、単純に「ユーザーにとって利用する意味があまりない」となってしまっている事が原因となっている事が多々挙げられます。
その事から、会員・ユーザーの伸び悩みが発生した場合、どのような観点から改善をすれば、会員・ユーザーは増加していくのかを考えてみます。
そのサービスコンセプトが想定通り出来ているのかを考える
サービス設計において、どのサービスにも共通する事が「○○が出来る」「他と比べて○○が出来るようになる」など、根本的なメリットが存在しているのが通常です。
それが、会員数・ユーザー数が伸び悩む理由として、この根本的なメリットがあいまいになっていたり、または出来ていなかったりする場合が意外に多くあります。
まずは、その点について問題がないのかを考えるだけでも改善点が見えてくる事も多くあります。
また、それが出来ているつもりでも、深堀をしていけば、結局出来ていなかったりする事も発見出来たりします。
使い勝手や利便性を検討する
次にそのサービスコンセプトが実現出来れば、使い勝手や利便性を考える事も重要です。
他社サービスの中では、使い勝手・利便性が良いものはたくさんありますので、ユーザーにとってそれが当たり前ともなっています。
自社がアプローチする市場の中で、使い勝手や利便性の良いサービスが仮に無かったとしても、使い勝手・利便性がよくなければ、いずれユーザーは離れていってしまいます。
その事からもそのサービスの設計、ユーザーインターフェイス、利用形態などを改善する事が出来れば、大きくサービスの価値を伸ばす事が可能となります。
これは、ある一定のユーザーが確保出来ていれば、フィードバックが取れるため、自ずと改善事項として把握できる内容でもあります。
また、この事が実現出来ない要因に、サービス開発者、設計者がユーザー目線に立って設計出来ていない事も挙げられます。
それは、サービス開発者、設計者がこれまでの常識や成功体験に囚われて起こる現象です。
良くも悪くも、業界では当たり前の事であったとしても、シンプルにユーザー目線に立つ事で使い勝手や利便性を飛躍的に向上させる事も可能です。
サービス設計する前に考える事ができる
上記のように無料のサービスであっても、会員・ユーザーが伸び悩む理由が事前に理解出来れば、サービスを設計する段階で、その要素を盛り込んでいく事が可能になります。
その事から、まずはサービスコンセプトがより確実に実現できるサービスとなっているのか、使い勝手は程よく仕上がっているのかを十分に検討する事で、会員数・ユーザー数を伸ばす事が可能となります。
マネタイズポイント・収益を設計する
とりあえず、無料で始めたは良いものをマネタイズポイントを見失ってしまう事が発生する時もあります。
最終的には収益に変えていかないとサービスを提供し続けるのは困難となります。
無料で集めた会員・ユーザーから更に価値あるサービスをプラスで提供する事で、マネタイズ・収益化を実現する事が可能になります。
これまでのマネタイズ・収益化を実現しているビジネスモデルを参考に、自社サービスのマネタイズ・収益化ポイントを事前に設計する事も参考となります。
ただ、考察すべきポイントは、そのマネタイズ・収益化ポイントを、ユーザー全体に当てはめるのか、ユーザーの中でも更なる欲求を満たすために設定するのかでも違いが起き、前者の場合だと、一定数の離脱が発生する事も想定して設定する事は必要です。
そして、マネタイズポイント・収益化までの設計まで出来ていて初めて、サービスの設計が出来たと言っても過言ではありません。
必ず、更なる付加価値をプラスで提供できる設計まで見通して、無料だけでは終わらないビジネスモデルを構築していきたいものです。
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